今さらですが、自分のウェブサイトを作ってみました。
なぜ“今さら”を強調しているのかというと、
・フリーランスになって20年にもなるのに、これまで自分のサイトを作ってこなかったのか→「今さら遅いんだよ!」
・この時代、いくらでも優れたブログサービスがあるのにわざわざ個人サイトなんて作らなくても→「今さら何やっているんだよ!」
と、自分のツッコミが全部“今さら”に帰結してしまうからです。
しかもこのウェブサイトを立ち上げるために、それまで契約していたレンタルサーバーを途中解約してITコンサルタントの方に移行作業をお願いする始末。手間暇とコストをかけてまで、本当になぜ“今さら”自分のウェブサイトを作ろうと思ったのか。これからの展望を含め、自分のサイトを立ち上げようと思った経緯を振り返ってみます。
noteが続かない
こんな私ですが、noteを自分の発表の場にしたいと考えてちょっとだけ記事をアップしてきました。
でも長くは続きませんでした。「テーマを決めて、更新頻度を守って記事をアップしよう!」と奮い立つものの、気持ちだけで全然継続しないのです。
「時間がない」「ネタがない」「めんどうくさい」の3つは「書きたくても書けない人」が挙げる三大理由ですが、私の場合はそれに加えて「どういうブランディングでnoteに臨むべきか」を延々と考え続け、硬直してしまう悪循環に陥っていました。
noteって、仕事や学びから得た知見であったり、珍しい体験であったり、感動であったり、そういう記事が人気ですよね。「自分はこういう人間であり、日々こういうことを考えているので、今日はこんな気付きがありましたよ」と上手に自分を表現できる書き手がたくさんいます。
一方の私といえばテンション低めのぼんやり者、そんな自分にコンプレックスを感じているもののプライドだけは無駄に高いので、「自分を良く見せたい」という思いが人一倍強いです。
なので、おもしろい記事、役立つ記事、感動する記事を書く人がたくさん集まるnoteで、「(一応は)プロのライターとして生計を立てている私が人気記事を書けなくてどうする!!」と勝手に自分にプレッシャーをかける事態に。この呪縛からなかなか逃れられず、そのうちに何をどう書けば自分が良く見えるのかわからなくなってしまい、全部がめんどうくさくなってしまいました。
とりあえず「等身大」からスタート
noteには書き手も読み手もたくさん集まってきます。そんな場所で、勝負もしないうちから自分ブランディングを考えるだけで疲れてしまいました。
その点個人サイトであれば、(自分が勝手に周囲と比べて)書けないことに悩むこともないし、noteと違って注目度も低いので、記事が読まれなくても「いいね!」がなくても(noteの場合は「スキ」)落ち込む必要はありません。
もちろん、個人サイトこそブランディングが重要という見方もあります。ですが周囲と比べてしまい、無駄な見栄を張ってしまう私は、noteというプラットフォームから少し距離を置いて、ひとまず等身大の自分が感じたこと、思っていることをひっそり書いてみたいと思うようになりました。
小さな挑戦を積み重ねる
実はこれまでも何度か自分のウェブサイトを立ち上げようとしたのですが、そのたびに挫折してきました。無記名の広告案件が多く、実績を明かしにくいことも理由の1つですが、実績を公開することでかえって取材分野が狭まりそうな気がしていたのです。
この記事を書きながら気が付いたのですが、私は行動する前から「セルフブランディングできない」「範囲が狭くなりそう」と理由を付けるだけで、何もやってきませんでした。ですがちょっとだけ手間暇をかけ、コストをかけ、WordPressをインストールして自分のウェブサイトを立ち上げたことで、「これからやってみよう!」と自分にエンジンをかけることができた気がします。
プロフィールにも書きましたが、仕事ではエンタープライズITやデジタルマーケティング分野が中心なものの、個人的な興味関心分野はそれだけではありません。社会変革に取り組む学生や起業家の方にも会ってみたいし、犬と暮らしているので動物福祉にも興味があります。
自分のウェブサイトがあれば、興味関心があるテーマについて自由に考え、取材し、発表できそうです。以前のレンタルサーバーはリーズナブルだったものの、容量が小さくサポート体制も不十分だったので、心機一転を兼ねて新しいレンタルサーバーサービスに切り替えました。
最近、一眼レフカメラも始めました。スマホカメラは確かに優秀ですが、自分でアレコレ工夫して自分しかできない写真が撮れるようになりたいし、「ライターだけど写真も得意です」と胸を張って言えるようになりたい。このウェブサイトではそんな小さな挑戦を積み重ねて発表していきたいと考えています。
(終)